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諸戸(もろと)百年檜の木のおもちゃ |
諸戸さんの山(丹沢)での作業風景 仲よし車・犬(諸戸百年檜仕様) |
諸戸林業さんの紹介 諸戸林業さんは、1863年創業の老舗の林業会社です。 まず、林業の仕事とは、都会に住む人にとってはイメージしづらいものです。 自分の代で植林した木は、早くても次の世代になるまで、商品に ならないのですから長いスケールの仕事なのです。 毎日、山に入り、木の成長を見守る。 日当たり具合。虫の害。動物に食べられていないか… それに、日本の林業の作業は、海外に比べて作業効率が悪くなります。 日本は、山の多い国ですから、木は山の斜面に育っています。 海外のように広大な平坦地に民有林があるのでなく 重機での伐採や輸送が思うようにできません。 ですから最先端社会の現代でも、職人さんの手仕事で、危険を伴う 過酷な作業を続けています。 昔から…私たち日本人は、山や木、自然を大切にしてきました。 山が、私たちに様々に、恵をもたらしてくれることへの 感謝の気持ちからでしょうか。 だからこそ、日本の林業を営む人々は 自社の持ち山の中での作業であっても、多少 効率が悪くなっても、周囲の生態系への配慮をして 働かれているのかと思います。 日本の林業の現実 こうして、林業に関わる方々は苦労されていますが 実は他にも、問題が山積みです。 まず日本は戦後復興期に、育ちの早い針葉樹(スギ、ヒノキ) の割合を多くしてしまいました。 このことで国の政策批判する意見が多いのですが、重要なのは… 実際に、日本の山に針葉樹が売れ残ってしまっていることではないでしょうか? 私の身近な話でも、田舎で山を1つ持っているものの 木は売れる当てもないため、山の手入れにかける費用が出せず 山を安く手放すしかないと話していた方がいましたが 個人で山を所有されている方には、こんな話がごく普通です。 よく、間伐材の有効利用と書かれた商品を目にしますが 現実は、伐採時期をとっくに過ぎた(育ちきった)木が 売れる当てが無いので伐採できずに やむなく、間伐し続けている「間伐材」が 市場に出ているといった、ちょっと難しい話なのです。 日本の木が高い理由 私がこう書いているようなことは、日本の林業、木工関係者には ごく当たり前の話で、余りにも使用量の少ない「木のおもちゃ」程度の仕事の 私などは、いわば素人の域です。 もっと具体的に運動されている方もいますし もちろん林野庁さんも「木使(きづか)い運動」などとPRされているのですが ではなぜ、日本の針葉樹が売れないのでしょうか? 加工的に、木材の大きさなどの使い勝手も理由にあるはずですが やはり、輸入材に比べて高い価格だと思います。 私も…安い輸入材に替えて おもちゃを作ってしまいたいと思うことも実際にあります。 そうしたらもう少し売りやすくなるのか、と。 ですが、考えてみて下さい。 さっきも書きましたが、日本の林業は、何代もの職人さんが入れ替わりながら 60年から100年かけて、1本の木を育て上げて、ようやく市場に出しています。 労働力の安い国で100年育てた場合と日本の賃金で育てた場合を想定すれば それだけでも明らかに高くなってしまいます。 そして、日本は山の斜面で木を育てています。 どうしても、経費が高くなってしまうのではないでしょうか。 日本の木ならではの美しさ 山に囲まれた日本の国土。日本の気候。 代々に受け継がれている日本の職人さんの木を育てる知恵と技術。 細かな木目が等間隔に並ぶ上質のヒノキ材を見た時 白い木肌にほんのり赤味が差した木肌。 日本の木は、独自の日本の自然とていねいな職人の手仕事があって 本当に、美しい木材に育っているのだと思います。 輸入材に比べて高いこともありますが、ますます、日本の木が使われなくなれば 将来、こうした日本の木の文化がなくなってしまうのではないでしょうか? 広葉樹材と針葉樹材 創業当時、私たちのおもちゃは、広葉樹のカツラ材で作り始めました。 それは、軽めで、柔らかめ、木肌も美しく、子どものおもちゃに最適だったからです。 私自身、今でもカツラ材が好きですし、古いお客さまの中には どうしてもカツラでないと、とおっしゃる方もいらっしゃいます。 ですが、今、カツラ材でおもちゃを作れば驚くほど高いおもちゃになります。 日本の広葉樹材は、戦後の植林計画のため 1時的に流通量が減少しています。 また20年もすれば、大きく育ったカツラなどの広葉樹が 適正価格で流通することと思いますが、現在は非常に少ないのです。 日本の広葉樹材の良さは確かなのですが… 広葉樹が減少している反面、ヒノキなどの針葉樹は 山に余っていることをご理解頂ければ幸いです。 そして、実際に私が手磨きして、木肌に触れて仕上げて感じましたように この諸戸さんの百年物のヒノキ材の良さ、美しさ。 子どものおもちゃに適した木肌を感じて頂けることを願っております。 諸戸林業さんのHP こちらからごらんください |
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