国が重要文化財の修復等に使う木材を供給できる「文化財の森」に指定されている諸戸の山から切り出した上質な木材
3両に組んだ時の全長は48センチ。3つある「2つ穴パーツ」を使って連結して遊びます。
左:基本角の直径8センチの丸棒制作風景 右:立て棒の穴あけ加工風景
「押して遊びを切り拓く」
これは…創業者・寺内定夫の代表作、「汽車つみき」の言葉です。
子どもに「大きくゆったりした遊びをして欲しい」との思いから
台車も車輪も…車軸までもが大きく、太く、どっしりしたデザインになっています。
堂々とした3両の汽車を連結すれば、お父さんとお子さんが一緒にまたいで乗っても大丈夫です。
発表当時(1960年)の反響など
発表当時の1960年には、柳宗理さんや秋岡芳夫さんなど、プロダクトデザイン界の
著名なデザイナーの方々から評価頂いたことも契機になり、当時の通産省
グッドデザイン賞に玩具として初の選定を受けました。
その後、木製玩具としては非常に珍しく、朝日新聞の経済面の「社説」にも取り上げられました。
ヒノキ材で復刻するまでの経緯
大きなデザインなだけに、重い木材は使わずに(広葉樹材では)比較的に軽く柔らかい
北海道産カツラ材の傷も、節もない厳選した赤身部分の材を使って
1960年頃から40年以上作り続けておりました。
設計上の基本角が80ミリのため、90ミリ×90ミリの角材から作り出していましたが
年々、入手し続けることが困難になり、お客さまからのご要望はありましたが
2000年頃からは、やむを得ず生産を見合わせていたおもちゃです。
生産停止以来8年間ほど販売もできずにおりましたが、「あかちゃんつみき」や「10人のりバス」に
使っております諸戸百年檜で作ってみることに致しました。
ただ、この汽車の場合、大きな角材が必要になるため、常時、生産することは無理があります。
丹沢の山の「諸戸林業さん」から、寺社仏閣等の建材の端材が出た時に
格安で分けてもらっているため、この価格で販売できますが、もしも、正規に角材を注文して
定期的に生産するとなると、恐らく販売価格は2倍以上になってしまうからです。
言うなれば、どこかの寺社等を建築したり修復したりした時にだけ
この「汽車つみき」も生産できる訳です。
連結器がない汽車を上手に連結して遊べる
連結器がなくても、お子さんが2つ穴のパーツを上手に使うことを発見して
3両を連結して遊ぶ汽車のおもちゃです。
連結できたら、汽車の上にまたいで力いっぱい遊ばせてください。
始めは上手に連結できないものですが、成長に合わせてお子さんが、自分の力で
連結できるようになる過程を見守ってあげて下さい。
また「汽車つみき」のパーツは大きめの積み木として遊べます。
永く使って、お子さんの子どもの代まで、代々に受け継いで使って欲しいおもちゃです。
汽車つみき 28,000円 本体価格 *消費税が別途加算されます |
材質:諸戸百年ヒノキ材 仕上げ方法:植物油脂原料塗料手磨き |
ご注意:良い材料を大きく使うため、常時生産できるおもちゃではありません |
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